日本科学未来館の常設展示
“アナグラのうた”のサウンドシステムについて
“アナグラのうた”では敷地内の様々な展示を体験した後に、最後の”シアワセ”という名前の装置の前に行くと、自分の体験を元にした歌をプレゼントします。
この仕組みを実現するために、YAMAHAさんの “VOCALOID VY-1”とCyclying’74さんの “MAX”というサウンドプログラミングソフトをつかって実現しました。
10種類のトラックに合わせて、体験者のニックネームも盛り込んだ歌が、自動的に作られて歌われるのです。
“アナグラのうた”の展示エリアには、11個のスピーカーと1つのウーハーが設置されていました。これらのスピーカーは全て異なる音を制御できる様に、プログラムされています。
スピーカーから出る音は、音楽、効果音ですが、音楽はエリア全体を包み込みように演出され、効果音は床や壁に投影された様々なオブジェクトと連動して発音します。
これらは全て1台のPCと、 ROLANDさんの”OCTA-CAPTURE”というオーディオインターフェイスを2台使用して実現しました。
“Cyclying’74 Max”では、音楽や効果音の再生や、マルチスピーカーの制御以外に、音楽に合わせた映像制御の為のタイミングデータの出力も行っています。
映像が音楽に合わせて変化する為に、施設内の状態が何をするモードなのかも、サウンド側に委ねられていたのです。
さらに詳しい情報は2012年にCEDECで発表した資料PDFをご覧下さい。