ブレインストームでは、イベントや展示会向けのサウンド制作(音楽、効果音、音声など)の制作も手掛けています。
日本科学未来館の二つの展示では、Cycling’74のMaxを使用して、インタラクティブなサウンドの制作を実現しています。

 「アナグラのうた」では、13基のスピーカーで、展示全体の環境音や効果音をコントロールし、体験内容をリアルタイムでVocaloidの歌にするにするシステムを実現しています。
 「未来逆算思考」でも同様に、マルチスピーカーシステムのコントロールと、複数のプレイヤーが同時に体験した場合の効果音やファンファーレの制御も行っています。
 これらの展示のサウンドシステムは当社が設計、プログラミング、サウンドコンテンツの制作を手掛けています。

日本科学未来館の展示「アナグラのうた」は、2018年7月20日から2023年8月31日まで開催されていた、空間情報科学の未来を探る展示です。

展示の舞台は、かつて空間情報科学の研究が行われていた研究所「アナグラ」です。そこには、博士たちが研究に使用した5つの装置が残されています。

来場者は、これらの装置を操作しながら、空間情報科学の5つの技術、すなわち「空間情報基盤の構築」「移動情報の計測」「生体情報の計測」「個人情報の保護」「情報の共有・活用」を体験します。

また、装置の操作によって、博士たちの残した歌が再生されます。この歌は、空間情報科学の未来を予見するような内容となっています。

「アナグラのうた」は、空間情報科学の可能性を楽しみながら学べる展示です。また、技術の進歩によって、私たちの生活がどのように変化していくのかを想像するきっかけになるでしょう。

日本科学未来館の展示「未来逆算思考」は、2016年4月20日にオープンした、未来を創造する思考法「バックキャスティング」を体験できる展示です。

バックキャスティングとは、理想の未来を描き、そこから逆算して現在から何をすべきかを検討する考え方です。

この展示では、来場者が50年後の地球を理想とする形に描き、その実現のために今何をすべきかを、ゲーム形式で体験します。

ゲームの舞台は、50年後の地球です。プレイヤーは、地球を存続させるために、さまざまな課題を乗り越えて、理想の地球をゴールまで届けなければなりません。

課題は、地球温暖化や環境汚染、エネルギー問題など、現代社会が抱えるさまざまな問題を想定しています。プレイヤーは、これらの課題を解決するために、科学技術やライフスタイルの変化など、さまざまな手段を検討する必要があります。

ゲームをクリアするためには、プレイヤーが自分なりのバックキャスティングを構築することが重要です。理想の地球を描き、そこから逆算して、今からできることを考えてみましょう。