Shenmue 3 Sound Production
広大なフィールドのサウンドデザイン
シェンムーのようなオープンワールドのゲームは、広大なフィールドをプレイヤーは自由に移動できます。
また、朝から夜へと時間は刻々と変化し、天候も晴れから雨だったりと変化します。
それらの状況の変化に、プレイヤーを取り巻く環境の変化をサウンドデザインする必要があります。
シェンムー3では、 UnrealEngineと CRI ADXの両方のオーディオ機能をうまくミクスチャして、サウンド制作を行いました。
多数のカットシーンのサウンドエディット
ゲームの進行に欠かせないのが、カットシーンです。シェンムー3では、ストーリーの進行の都度にカットシーンが挿入されます。
カットシーンのサウンドデザインもまた、時間や天候、場所といった変化に柔軟に対応した作りにしておく必要があります。
また、 Unreal EngineのSequencerで、ダイレクトに音づけを行い、処理落ちなどの問題にも対処できるようにしています。
フルボイスゲームのキャスティングと収録
100人近いキャラクターたちが、フルボイスで喋るシェンムーでは、音声収録はゲーム制作上の重要なファクターになります。
シェンムー3の音声収録は、およそ一年におよびました。
台本の完成を待ってでは、収録期間が間に合わないので、まず6ヶ月間完成したシーンを重点的に収録し、その後ゲームの組み込みが進んでから、残りの部分を収録していきました。
こうした音声収録の現場では、キャラクターに合わせたキャスティングと、スケジュール立てて、収録を進めていくブッキングが重要になります。
当社では、複数の声優会社の協力の元、実現しました。
また、日本語収録後は英語バージョンの制作のためにLAのプロダクションに依頼も行いました。
作曲と過去曲のリビルド
シェンムーの過去作には、名曲と呼ばれる曲が数々あります。
2000年当初にレコーディングされたこれらの曲をシェンムー3で使用するためにリビルドする必要がありました。
カットシーンなど、ゲームに必要なサイズに合わせるために、過去曲を再ビルドして使用しました。
また、ミニゲームや戦闘シーンなどでは新たに、シェンムー風の楽曲を書き下ろして使用しました。